東京彩健茶荘は50年前に建てられた住宅を改装して
生まれた、日本と台湾のお茶をメインにした多目的
軽飲食店である。 まず住宅からカフェへと変更するため
大幅な間取り変更とそれに伴う構造の補強を実施し、
ファサードは古き良き台湾を感じさせる煉瓦と、古き
良き日本を感じさせる格子のデザインをミックスさせ、
それぞれの国を感じさせるデザインに。
内装は、西洋館の窓に多く取り入れられるステンドガラス
を和に再構築した壁面、中世ヨーロッパで多く見られた
コロンバージュ(木骨造)を取り入れたカウンター、
カウンター背面の壁は茶箱をモチーフにしたモールディ
ングの凹凸のような テクスチャー、そして全体の家具は
ヨーロッパブランドを取り入れ、和とヨーロッパのデザ
インをミックスさせた。 これらにより台湾・日本・
ヨーロッパ様々なデザインが混ざり合い、和を表現しな
がらも一つの文化に縛られない空間となった。